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シェイクスピアの戯曲で使われる台詞だろう、多数引用され、詳しい人にはより一層楽しめる事だろうなあ。
どこかで見た事あるアノ人やアノ人を想起させられる。
ジョン・ハートが凄い。
米国が植民地化されてると言うのもビックリでちょっと笑えたな。

「
仮面の男、V」のカッコ良さもさることながら、若者向きに作られたこの映画はただのエンターテイメントではないのです。
風貌怪しく、ナイフを巧みに操るアクションと、また哀しいラブストーリーも絡めながらコミカルに描いたその中に、とても大切なメッセージが込められている。
「人民よ、目覚めよ。統一し、今こそ闘え!」
人は「
今」助かりたいがために何かにすがりつく。
政府はその弱みにつけこみ、悪用する術を知っている。裏工作にぬかりはない。
「助けてあげよう。この『中』は安全だ。ルールを守り私の指示に従えば君の身の安全と生活を保障しよう。」
第三次世界大戦後の近未来のイギリス。国民を支配する独裁政治。
盗聴され、外出禁止令の引かれた陰気で退廃した薄暗い街には常に公安と言う名の闇の番犬がうろついている。
思想を語れば反逆罪として逮捕され、自由に人を愛する事も許されぬ。
『おかしい。嘘ばかりだ。全てが狂っている。この政策は間違っている。自由が欲しい。』
皆が心の中で思っている。だが誰も口にはしない。
ナタリー・ポートマン扮するイヴィーは「囲いの中の羊」である臆病な民衆の一人。
「考えないように」していたその臆病な羊がVのかなり過酷な手段によって内なる心を目覚めさせる。
「私たち、民衆の心の叫びを聞け!」
ファシズムの象徴である国会議事堂の爆破と
チャイコフスキーのコラポには胸踊りました。
Vの隠れ家には美術館ばりの数々の調度品。
その中に置かれた毛色の違うジューク・ボックス。
流れた曲は
ジュリー・ロンドンの
クライ・ミー・ア・リバー。
選曲に泣けるね。
イヴィーが言う。「この曲好き。」
『川が流れるほど泣いたわ。あなたのせいで』
ケッセルのギターをバックにハスキーヴォイスでしっとりと歌いあげる切ないラブバラード。
ナタリー・コール他いろんな人に歌われているが、私も大好きな曲。
ジャズ好きには知らない人はいないだろう。
冒頭のシーンはとても大切で、11/5はイギリスでは特別な意味があるのだとこの映画を観て知った。
「忘れてはいけない」その想いが終結した内容だった。
にも関わらず、残念ながら先日イギリスでは、
共謀罪がすでに強行に採決され、成立された。
すでに多数の逮捕者も出ていると聞く。日本はどうなるか。
公安は共産党が力をつけないと出てこないと言われているが、そんな事はない。
大政翼賛会同様、水面下では確実に動いている。
立川ビラ事件、メーデー事件、法政大事件、サウンドデモ摘発事件、ここ最近でも耳に新しい不当弾圧事件が相次いでいる。
共同通信の報道と実際現場にいた人たちの目撃情報とではかなりの差があるのも事実。
都合の悪い情報は流さない。メディアなどいくらでも操作出来る。報道の自由などはない。
それは今に始まった事ではなく、昔からある事。
ジャーナリストはいつも危険で辛い立場に立たされている。
共謀罪が強行採決されればこう言った事件はさらに続出するだろう。
罪状など関係ない。「気に入らぬ外国人」「邪魔者」は政府は大手を振って逮捕出来る。
毎日新聞“平成の治安維持法”共謀罪が招く「窒息社会」
日弁連 委員会活動 国際刑事立法対策委員会
週刊金曜日 共謀罪の危険性を報道せず、「野球世界一」に大騒ぎするマスコミとは何か

この映画の中の「
V」はヒーローではない。
Vはむしろただ黙って下を向く民衆に対しても怒りを感じている。
「罪ある者を探すなら、鏡を見よ」
だが、人の心を取り戻すには何かきっかけが必要なのだ。
ファシズム政権下、時には過激なVのような破壊者が。
誰かがなんとかしてくれる、誰かが助けてくれないだろうか。
人々がそう思う時、ヒーローが現れて欲しいと願う時が一番怖い情勢なのだ。
今はまさにその時かもしれない。
「戦後60年。そろそろ戦争しなきゃいけない時期だろう?」
そんな声が聞こえないか?